75歳以上要介護の原因、第1位「フレイル」をご存知ですか?

フレイルという言葉を聞いたことはありますか?

 

フレイルとは加齢に伴い低下してゆく心身機能の虚弱な状態を指します。フレイルは身体機能の側面だけでなく認知機能、こころ(うつ)、社会的孤立など様々な機能が加齢に伴い低下してゆく概念です。

「私は大丈夫」、「うちの親は大丈夫」そう思われるかもしれませんが、実際そうでしょうか? 

 

地域在住の高齢者を対象とした調査では、身体的フレイルは7579歳で10%、8084歳で20.4%、85歳以上で35.1%、身体的プレフレイルは65歳以上で48.1%と報告されております。
このフレイル、実は75歳以上の方の要介護の原因、第1位なのです。

想像してみてください。
自分が要介護になった時、お子さんは仕事を継続できるのか。
両親が要介護になった時自分は仕事を続けられるのか。

更に問題なのは、ただの老化現象と思っていたこの身体的フレイルは心血管疾患(狭心症・心筋梗塞)、脳血管疾患、心不全、転倒・骨折などの病気を発症する温床だったのです。

軽度認知機能障害(MCI)という認知症の一歩手前の状態 

 

また、軽度認知機能障害(MCI)という認知症の一歩手前の状態を聞いたことはありますか?
MCIを評価する手法としてMoCA-Jという評価方法を用いた報告によりますと、地域に在住する高齢者の65.2-84.0%がMCIでした。

他人ごとではないですよね。
強調しておきたいのはMCIは認知症ではなく、早く適切な対策をすれば健常な認知機能にも改善する状態だということです。



 

認知機能が低下していると言われることは確かにショックですよね。
状況を認めたくない思いからか、多くの場合、軽度から中等度の認知症の段階で診断されることが実態です。
放置したMCIの自然経過は認知症に移行する率が1年で12%、4年で50%といわれています。
一方で自然に回復する率も1444%と知られておりますが、適切な運動はMCIを高率に健常認知機能に回復することが知られております
まさにMCIを早期発見・早期対策することが認知症に至らないために重要と言えます。

高齢者のうつ傾向、うつ状態は合わせて8割も

また、地域在住の高齢者ではうつ傾向にある方が57.2%、うつ状態にある方が23.1%と報告されております。
その原因は近親者との死別や痛みなどによる身体機能の低下などが挙げられるます。
しかしながら、うつ状態に相当する高齢者の4.2%しか治療していなかったと報告されております。
このうつ傾向やうつ状態は身体的フレイルや認知機能の低下の頻度を上昇させる要因としても知られております。
そして、このうつ傾向やうつ状態をもたらす要因として、社会的孤立が背景にあると言われています。

社会的孤立→うつ傾向(状態)→身体機能の低下→認知機能の低下

一方、病気がフレイルをもたらすことも知られており、心血管疾患・心不全・脳梗塞・COPD・うつ・腎機能障害などがフレイル発生リスクを高めます。 

病気の有無を問わず、元気で人生を謳歌するためにはフレイルへの対策が重要です。

 

いつまでも「自分らしく、好きなお友達と好きな街でいつまでも元気に過ごせる」って理想的な老後ですよね。
要介護に至らず元気で過ごして頂くためにはこれらを包括的に評価し、早期発見・早期対策をすることが重要です。

「健康フレイルいきいき健診」はフレイルや認知機能、うつ、社会とのつながり、老年症候群など、高齢者の健康に関わるものを幅広く評価します。本健診の結果から、患者様に「本当に必要な治療・サービス」が見つけやすくなります。また、患者様にとっても、ご自身の状態を理解し、早めに色々な対策に取り組む手助けになると思います。

 

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